日本人の歯並びは世界と比べて悪い?歯並びにはどんな違いがあるのでしょう?

TVで芸能人を見ていて、『歯が綺麗だな〜』と思うことはありませんか?

綺麗な歯並びで、素敵な笑顔。

歯並びだけで、とってもカッコよく、または美人に見えますよね。

また、歯並びが綺麗だと、それだけで清潔感もあります。

 

日本人の歯並びは綺麗?そうじゃない?

「日本人は歯並びが悪い」ということを聞いたことはありますか?

もちろん、日本人全員の歯並びが悪いというわけではなく、日本人は歯並びが悪い人が多い、という意味です。

 

 

別に芸能人じゃなくても身近な人でも、素敵だなと思う人は「笑顔」の人が多いですよね。

そして、笑顔が多い人は、歯並びが綺麗だと気づきます。

 

 

歯並びが綺麗でないとそれがコンプレックスになってしまい、無意識のうちに出来るだけ歯を見せないでおこうと思っていて、歯を多く見せる『笑顔』には抵抗を感じてしまい、自然に笑顔が減ってしまいます。

 

逆に言うと歯並びが綺麗だと自然と笑顔も増え、写真を撮る時はもちろん、普段の生活でも笑顔でいることが多くなるので、周りの人からの好感度も高い人になるでしょう。

誰だって、口を固く結んでいる人より、笑顔の人の方が傍にいたいと思うものですよね。

 

では、写真などを見ていると外国人の方は圧倒的に、歯をしっかり見せて、大きくにっこり笑っているのに対して、日本人は、笑っているけど、どこか控えめだったり、なんなら写真でも口を開かず、口角を少し上げる程度の「微笑?」で写っている人を多く見かけます。

 

 

日本人は、控えめな国民性だからでしょうか?

 

若い人たちの間では、そういう表情が流行っているからでしょうか?

(アイドルの人たちも、歯を見せずに写っていることが多いですよね)

 

 

理由はいろいろあると思いますが、何よりも一番は、やはり日本人の歯並びの悪さに原因があります!

1

 

 

外国人は、どうして歯並びが綺麗なの?

外国人の方を見ていて思うことは、「歯が綺麗」です。

あまり意識して見たことないなぁと思う方もいるかもしれませんが、TVや雑誌、広告でも良いので見てみて下さい。

 

 

モデルさんや俳優さん、誰をとっても、白くて綺麗な歯です。

日本人だと、芸能人の人でも、みんながみんな歯並びが綺麗というわけではありません。

よくお笑い芸人の人が「今、差し歯を作ってるから、仮歯だ」なんて言って笑いをとっていますが、確かに、どう見ても不自然な歯でTVに写っています。

 

しかし、外国人の方の場合どうでしょう?

そんな歯がガタガタでTVに出てる人、観たことがありません。

あえて言うなら、映画で浮浪者の役をしている人が役作りでガタガタにしていたり、海賊役の人の歯がガタガタだったこと位でしょうか?

結局どちらも、役作りで特殊メイクとしてしているだけで、実際はとても綺麗な歯なのでしょう。

(中には役作りで歯をすべて抜いた、という逸話を残している人もいますね…)

 

では、なぜ外国人の方はこんなに歯並びが綺麗なのでしょう?

 

それは、日本人とは全く歯に対する考え方が違うからです。

歯並び、歯に対して、とても『意識が高い』です。

 

少し極端ではありますが、歯によって、その人を査定してしまう程です。

米国では、歯並びが悪いのは親の責任だと言うことで、親は子供が幼い頃に矯正治療を受けさせて、歯並びを良くします。

 

 

歯並びが悪い=あまり育ちが良くない

 

と米国では判断されてしまうこともあるそうです。

 

 

もちろん、歯並びの良いという印象のある外国人だからと言って、みんながみんな生まれた時から、綺麗な歯並びをしているわけではありません。

しかし、もし歯並びが悪ければ、子供のうちにしっかり矯正治療をしています。

洋画を観ていていも、子供が矯正装置をつけているのを見ることがありますが、映画にわざわざそういうシーンが有るということは、それだけ子供が矯正装置をつけていることに違和感がなく、実際の社会にも多いということでしょう。

 

そして、大人になってからも歯磨きをしっかりするのが当たり前です。

フロス(糸ようじ)もしっかり使いこなして、セルフケアを怠りません。

なので、虫歯にもなりにくいのですが、虫歯になった場合のショックは日本人の比ではありません。

 

虫歯になってしまって、小さな小さな詰め物を入れるだけでも、頭を抱え込む患者さんもいます。

個人差はあると思いますが、日本人の方で、詰め物でここまで落ち込む人はめずらしいですよね。

 

それだけ、社会でも歯や歯並びの綺麗さは重要視され、歯に対する意識が日本人より、はるかに高いのです。

2

 

 

日本人の歯並びの悪さは、最低レベル!?

外国人の方は歯に対する意識が高く、歯並びが綺麗であるとお話ししましたが、それでは日本人はどうでしょうか?

 

日本人の歯並びは、世界的に見ても「悪い」ことで有名です。

先進国で一番悪いと言われている程です。

外国の方と歯並びについて話をする機会が無ければ、歯並びが悪いといわれていることすら知らない人もいるかもしれませんね。

 

しかし医療も進んでいる日本のはずなのに、なぜここまで歯並びが悪いと言われるのでしょうか?

 

それは、歯並びに対しての認識の違いも関係してきます。

 

歯並びが綺麗な女優さんを見て「歯並びが綺麗だな」と思うことは当然なのですが、歯並びがそこまで整っていない人でも可愛いと言われている人もたくさんいますよね?

 

3つ、考えられることがあります。

 

1 八重歯がかわいいという考えが根付いている

 

2 遺伝子レベルで歯並びが悪い

 

3 食生活の悪さ

 

 

それぞれ説明していきます。

 

 

八重歯がかわいいという考えが根付いている

日本人には「八重歯が可愛い」という風習があります。

八重歯が可愛い有名人も沢山いると思います。

 

有名人に限らず、八重歯をチャームポイントにしている女の子も沢山います。

数年前には、付け八重歯なんていうのも流行り、もとの歯並びが良くても偽の八重歯をあえてつけるために歯医者に行く人もいたほどです。

 

八重歯は日本人にしてみれば矯正して治したい欠点ではないのでそのままにしますが、外国人の方にしてみれば信じられないことでしょう。

 

 

遺伝子レベルで歯並びが悪い

 

日本人は、遺伝子的に歯並びが悪い遺伝子を持っているそうです。

顎の小ささに対して、歯が大きいと、小さい顎に全部の歯が生えようとなると、どうしてもスペースがなくて、乱杭歯(らんぐいば)という不揃いな歯の生え方になります。逆に大きな顎に小さな歯が生えると、今度はスペースが空き過ぎてしまい、隙っ歯になります。

 

 

食生活の悪さ

現代では、食生活の変化などから子供達の骨格が変わってきています。

顎が小さくシュッとなっている子供が増えているのですが、これによって、小さな顎に、大きな歯が入りきらず重なって生えてきたりしてしまいます。

歯が生える場所に余裕が無ければ、その分、歯並びが悪くなってしまいます。

 

 

このように、日本人が自覚症状を持っていないことでも、外国の人からすると、歯並びが悪い!と思われてしまうには理由があるのです。

3

 

 

日本人の歯並びの悪さの問題点

前にも述べましたが、日本人の歯並びの悪さは、世界的に見て、先進国の中で最低レベルです。

 

日本と言えば、医療も発展しているし、綺麗好きで几帳面なイメージなのに、なぜ歯に対しては、こんな悪い状態で良いの?と思われるそうです。

 

海外では「歯並びが悪い=育ちが良くない」とされ、就職などでも不利になってしまうこともあるようです。

それゆえ、余計に外国人の方にしてみると、矯正治療で歯並びを治さないという日本人が不思議に思われます。

 

歯並びが影響を及ぼすのは、何も見た目だけではありません。

歯並びが悪いと、ケアもしづらいので、虫歯や歯周病になり易いです。

歯科衛生士でも、歯並びの整っている状態だとしても、自分の歯を歯ブラシで完璧に磨き切ることはできないと言われているほど、セルフケアは難しいです。

それが、歯並びがガタガタだったら、ますます難しくなるでしょう。

 

矯正治療は保険適応外の自費治療になるので、高額になります。

そこも躊躇われる要因です。

 

しかし考えてみると、矯正をしたことによって歯並びが良くなれば、必然的に歯磨きもし易くなりますよね。

そうなると、虫歯や歯周病にもなりにくくなります。

一度治療した歯は二度と虫歯にならないと言うわけではありません。

これを踏まえても、必要ならば出来るだけ矯正治療はしておきたいものです。

 

外国人の方は、日本人の歯に対する意識の低さに、びっくりしているようですが、そう言われて見てみると、確かに・・・と感じることが多いのではないでしょうか?

 

例えば、街で見かけた可愛い女の子。

お化粧もばっちりで、服装も可愛くしているのに、一度口を開けると、ガタガタの歯がチラリ。。あー、もったいない。

 

仕事を頑張っている新人営業マンらしき若者。

しかし、口を開けると、ガタガタの歯と、治療された多くの歯が見えます。なんだか清潔感に欠ける・・・。

 

せっかく、仕事もできるかもしれないのに、歯だけで、こんな風に判断されるなんてもったいないですよね。

4

 

 

日本人の歯並びの悪さを改善するとどうなるか?

さて、ここまで日本人の歯並びが、海外の方から見てどうか?というお話をしてきました。

「先進国で最低レベル」

「あんなガチャガチャな歯で、矯正しようと思わないなんて、不思議!」

などなど、矯正している方が珍しい日本人としては、少し驚くべき内容でしたね。

 

しかし、言われてみれば『確かに・・・』と納得するものばかりですよね。

 

 

最初にお話しましたが、日本人が写真を撮る際、口を閉じていることが多いです。

しかし、どんな人でも笑顔が一番美しいものだと思います。

 

大きな口を開けて、歯並びの良い綺麗な歯をしっかり見せて笑っている写真を見たら、

 

きっと、

この人は明るい人だろうなぁ

清潔感があるなぁ

ハツラツとしてるなぁ

 

などと、ポジティブなイメージを持たれることでしょう。

どんな時も気持ち良く口を開けて笑えると、それだけで自信がつくと思います。

 

歯並びなんて、と今まで重きを置いてこなかった日本人にも、そろそろ歯並びの重要性がより身近に拡まると良いと思います。

 

いきなり欧米のように、みんなが綺麗な歯並びで!ということは難しくても、少しずつ浸透して行って、日本も他の先進国同様、歯に対する意識が高まって欲しいです。

 

歯並びが良くなれば虫歯の数も減り、笑顔の素敵な人が増えることになるでしょう。

5

 

 

 

 

 

 

100歳まで自分の歯で食べよう! 大切な歯を一生残すためのデンタルケアMAILクリニック

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

よく読まれている記事