インプラントを勧められた!インプラント治療とは、どんなもの?

歯科医院に通っていて、担当の歯科医に治療の説明を受けること、

ありますよね。

 

「虫歯が大きいので、被せ物になりますよ」

「神経を抜かないと、いけないですね」

「歯周病で歯周ポケットが深くなっているので、歯ブラシ指導しますね」

「歯を抜かなくては、いけません。」

 

なんて、説明を受けて、

 

『あーぁ、痛そうだなぁ・・・また、何度も通院するのか、面倒だなぁ。。歯医者って治療費、高いんだよなぁ・・・』

 

なんて辟易してしまった経験あるのでは、ないでしょうか?

 

 

しかし、

「このままでは駄目なので、インプラントをすることが、最善の治療です。」

と歯科医に言われたら、どうでしょう?

 

イッ!インプラント!?

 

と、びっくりしてしまいそうですね。

 

インプラントを一本でも入れたことがある人ならば、そこまで驚きも警戒もしないですが、初めてする人にしてみれば、インプラント治療に対しては、疑問・不安・警戒心でいっぱいだと思います。

 

ここ十年ほどで、インプラント治療は急速に普及してきました。

このことにより、大学病院やインプラントセンターと言った特別な場所に行かなくとも、街にある歯科医院で、普通に虫歯の治療、抜歯などと同じようにして行われています。

その分、インプラント治療に対するハードルも下がり、以前よりは気軽に出来るようになったとも言えます。

 

とは言え、インプラント治療の必要性がない人なら、インプラントが一体どういうものなのか、

安全なものなのか、何が良いのか、価格はどうなのかなど、調べることもありませんよね。

 

そこに、インプラントの悪い噂ばかりが、耳に入ってきて、

「あまり知らないけど、怖いものだ、安全じゃない、高い」

と、負のイメージばかりが残ってしまっていることが多くあります。

 

そこで、今回はインプラントとは本当は一体どういうものなのか、疑問に思われることを、分かり易くお伝えしていきたいと思います!

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インプラントは、ブリッジや入れ歯とどう違う?

 

『インプラント』と言う言葉、最近では歯科医院の看板で、よく目にされるようになりました。

 

街を歩いていても、看板の診療科目の欄に

  • 一般歯科
  • 小児歯科
  • 口腔外科
  • インプラント

 

と言った具合に、特別な歯科医院ではなくても、一般的な歯科医院で書かれていることが多いです。

 

それだけインプラント治療は普及していて、何も特別な治療ではないと言うことです。

 

とは言え、まだまだ虫歯の治療をするように、楽な気持ちで「じゃあ、治療して下さい。」と二つ返事では言いづらいのも事実です。これは、やはりインプラント治療に対しての、知識が広まっていないことが原因の一つだと思います。

 

では、今回はインプラントとは一体、どう言ったものなのか?

をお話していきたいと思います。

 

まず、インプラントとは、簡単に言うと『歯のないところに、歯を作る治療』です。

 

歯のないところというのは、歯を虫歯や歯周病など、様々な理由で、抜歯などをして失ってしまったところの事です。

 

歯を失ってしまった場合、基本的には歯の代わりになるものを何か入れないといけません。

 

「歯が無くても食事もできるし、特に不便を感じないから良いや」と感じていたとしても、歯が1本でも欠損状態にあるという状態は良くありません。

これは、他の歯に対しても大きな負担となりますし、又、身体全体にとっても影響を及ぼしてきます。

ですので、歯を失ってしまったら何かその代わりになるものを入れなくてはなりません。

 

そこで、この代わりになるものが、

 

①ブリッジ

②入れ歯

③インプラント

 

の3つです。

 

ブリッジと入れ歯に関しては、よく知っているかもしれませんが、

簡単に説明しますね。

 

①ブリッジ

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歯が無い所の、両隣(手前の歯と奥の歯)の歯を削って橋渡しのようにして繋げた状態の被せ物を装着する治療です。

この被せ物は取り外し式ではありません。

 

②入れ歯

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部分入れ歯の場合は、歯の無い部分だけ入れ歯になり、手前の歯や、他の歯に入れ歯を引っ掛ける金具をつけて、装着します。

入れ歯は取り外し式なので、就寝前は取り外します。

 

 

 

この2つに関しては、歯を失っている場所や本数によって、できる場合とできない場合があり、又、作られる構造も変わります。

 

インプラントは、この2つとは全く構造が違うものです。

そして①②③のどれもメリット、デメリットがあり、どれを選択するか、できるのかは歯科医と相談する必要があります。

 

そして、この①②の2つは保険適応の治療です。

もちろん、被せ物も入れ歯も自分で選んで自費のものにすることは可能ですが、基本的には保険治療です。

 

逆に、インプラント治療は、残念ながら保険適応ではないので自費治療となります。

 

では、次はインプラントが一体、どういうものなのかをお伝えしたいと思います。

 

 

インプラントとは、どんな治療?痛い?怖い?

 

なんらかの理由で歯を失ってしまったら、歯に代わる何かを入れないと残っている歯のためにも、そして身体の健康のためにも良くありません。

 

では今回は、インプラントとは一体、どういうものなのか?

そして、どのような治療をするのか?

をお伝えしていきたいと思います。

 

まず、インプラントは歯を失った部分の顎の骨にチタン製の人工歯根(インプラント)と言うものを埋め込みます。

そして、その人工歯根を土台にして、歯に見えるように上部構造と言われる人工の歯を被せます。

この2つを、つなぐ役目をするのに、アバットメントと言う部品も使用します。

 

この①人工歯根(インプラント) ②アバットメント ③上部構造の3つで

構成されています。

 

と言っても、『?』と思われると思いますので、治療法と併せて、詳しくお伝えしたいと思います。

 

ところで、インプラント治療が何故か怖い、痛いと言うイメージがありませんか?

 

それは、外科手術が必要だからです。

そう、インプラントは外科的な治療を伴います。

そのせいで、インプラントを実際されたことのある人からの口コミなどで、このようなイメージがついてしまっているのです。

 

しかし、そのイメージは本当に体験者の声でしょうか?

 

実は、体験した方の多くは、

「え?この程度の痛み!?」と驚かれたり、

「歯を抜いたことがあるけど、その時の方が痛かった」

という感想を持たれます。

 

ただ、やはり外科的な処置なので、痛みが無い訳ではありません。

そこで、この(想像したほどに、全然痛く無い)痛みの部分だけが、イメージと合わさって、噂のようにして広まってしまっているのです。

 

もし、残っている歯が1本もなくて、多くの本数のインプラントを埋入しないといけない場合は、確かに痛みが少なからずあると思います。

しかし、数本程度の埋入だと、本当に歯を抜くのより痛くないと言う表現がピッタリなほど、大きな痛みは無いと言われています。

 

これで、少しはインプラントが外科処置であるけれど、痛みは少ないと言うイメージを持ってもらえれば、インプラント治療の進め方も、頭に入りやすいかと思います。

 

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インプラント治療の進め方

 

インプラントは

①人工歯根(インプラント)

②アバットメント

③上部構造(人工歯)

から出来ています。

 

 

では、治療の基本的な流れです。

 

1.人工歯根の埋め込み

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まず歯を失った部分の顎の骨に、①人工歯根を埋めこみます。

これは、ネジ状の形をしていて、上の顎と下の顎かによって少し期間は違いますが、数ヶ月かけて骨に癒着します。

癒着することによって、自分の歯と同じようにしっかりと顎にくっつくので、インプラントに負荷がかかって(ものを噛んだりすると負荷がかかる)も、大丈夫になります。

 

2.アバットメント装着

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そして、しっかり骨にくっついたら、②アバットメントというインプラントと上部構造(人工歯)を繫ぐための部品をインプラントにくっつけます。

 

3.上部構造の装着

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それに、最後③上部構造(人工歯)を被せるために精巧な型どりをし、完成した上部構造を装着すれば、完成です。

 

 

 

外科処置だと言っても、外科的なことをするのは①人工歯根を埋入(まいにゅう)する時ですが、これも今では驚くほど小さくしか、骨に穴を開けないので、「抜歯の方が痛かった」という程の痛みしかありません。

 

そして、手順や期間などは、使うインプラント体の種類や、患者さんの骨の状態などによっても、変わりますが、基本は、このような手順で進みます。

 

また、インプラントは失った歯1本に対しインプラントも1本埋入すると思われていることが多いですが、そんなことはありません。

 

これもお口の中の状況などにより大きく変わりますが、例えば、3本の連なった部分の歯を失ってしまってインプラントをする場合、

①人工歯根(インプラント)は2本だけ埋入して、③の上部構造(人工歯)は3本分に見えるように作るという事もあります。

 

だから全ての歯を失ってしまったとしても、本来なら28本が全ての本数ですが、28本埋入する訳では、ありません。

それでも、ちゃんと上部構造(人工歯)で、全ての歯があるように見えるのです。

 

インプラントの上部構造は、材質に何を使うかによって、見栄えも変わってきますが、審美性に優れていて、一見しただけで、他人から「インプラントだ!!」と、わかることはほとんどありません。

 

インプラントは、骨の状態などによって、すぐに埋入できない場合もあります。

その場合は、インプラントを埋入するよりも前に、”骨を作る”という処置をすることもあります。

 

その処置をした場合は、処置をしてから、数ヶ月、期間をおいてからインプラントを埋入することになります。

 

その他にも、お口の中の状態によって、いろんなパターンがありますので、期間なども、それぞれ変わりますので、主治医に治療計画をしっかり聞き、また相談すると良いですよ。

 

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インプラントのメリット、デメリット

 

ここまで、インプラントが一体どういうものなのか、治療はどのように行うのかをお伝えしてきました。

 

インプラントに対する疑問や不安が少しでも、解決されたでしょうか?

 

噂に聞くほど、痛くはなさそうだと思われているかもしれません。

歯科でインプラントと言われて、きっと一番の不安は「痛み」だと思います。

しかし、その「痛み」への不安が解消されたからと言って、「じゃあ、インプラントする!!」とは、すんなり決めれませんよね。

 

それは、他にも色々と疑問や不安があるからではないでしょうか?

 

では、少しでもインプラント治療をきちんと理解して、自分の治療には、何が最善かを考えてもらえるよう、ここではインプラントのメリットとデメリットをお伝えします。

 

<インプラントのメリット>

①顎の骨にしっかり固定されているので、まるで自分の歯のように

 しっかりと噛むことが出来る

②ブリッジや入れ歯のように、周囲の歯を支えにすることは無いので、

 他の歯への負担が無い

③見た目が自然で、美しい歯のようになる

 

 

<インプラントのデメリット>

①外科処置が必要

②治療期間が長くかかる

③疾患がある場合などに、インプラント治療を行えない場合がある

④保険適応外なので、高価

 

 

大きくは、このような事が挙げられます。

 

インプラントは、勿論とても優れた治療法であると思います。

しかし、お口の中の状態や、費用のことなど、人それぞれ状況が違います。

ブリッジや入れ歯にすると言う治療法にもメリット、デメリットがありますので、どの治療が自分にとって一番最善なのか、主治医としっかり相談の上、治療を勧められることを、お勧めします。

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