概要
口内炎が痛い!早く治したい!!
口内炎ができてしまうと、食べ物を食べる時にしみてしまったり、喋ったときや歯ブラシの時は当たってしまうと痛みが出てしまったりで、とても辛いですよね。
口内炎は珍しいものではなく、よくできてしまう人もいると思いますが、実は原因がまだはっきりとはわかっていない部分もあります。
ですが、体調が悪い時や栄養が足りない時など、身体に不調が出ている時に口内炎ができることは確かです。
口内炎ができてしまう原因は、わかっているものでも1つだけではなく、いくつかあります。
その原因とはどういったものが挙げられるのでしょうか?
また、口内炎ができてしまった場合、できるだけ早く治したいですよね。
治癒を促進する方法はあるのでしょうか?
もし何度も同じ場所にできてしまったり、何個もできてしまう場合はもしかしたら違う病気の可能性もあるかもしれないのです…!
できてしまうと厄介な口内炎について、詳しく説明していきたいと思います!
口内炎とは?~できてしまう4つの原因~
そもそも口内炎とはどういったものなのでしょうか。
口内炎は頬の内側や唇の内側にできることが多いですが、口の周辺の粘膜に起こる炎症です。
そのため、舌にできることもありますし、歯茎や口角にできる場合もあります。
口の中には喋る際や食事中などにホコリや細菌、ウイルスなどが侵入しやすいですが、口腔内の粘膜があることによってその侵入を防いでいます。
しかし、様々な原因で細菌やウイルスが侵入してしまうことによって口内炎ができてしまうことがあります。
その大きな原因を4つ、紹介していきます。
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免疫力の低下
忙しくて身体が疲れていたり、睡眠不足、体調不良、ストレスなどで身体の抵抗力が下がってしまうと、いつもは防ぐことのできる細菌やウイルスの侵入を塞ぎきることができず、身体の中に入り込んでしまいます。
それによって口内炎を引き起こすと言われています。
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唾液量の減少
唾液には口腔粘膜を保護する働きや、抗菌、殺菌作用があります。
そのため、唾液の量が少なくなってしまうと口腔内の自然治癒力が低下してしまうのです。
唾液の量は生活習慣や、食生活で減ってしまったり、常に唾液の量が少ないドライマウス症候群の方もいます。
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食生活の乱れや栄養不足
栄養不足により口内炎ができてしまうこともあります。
特にビタミンBが足りないときは身体の抵抗力を下げてしまうので口内炎はできやすくなります。
また、口の中の粘膜はたんぱく質、鉄、ビタミンCで出来ているのでこれらが不足しているときも発生しやすくなります。
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物理的な刺激によるもの
物理的な刺激とは、一番多いものとしては間違えて噛んでしまったときなどに傷ができ、そこから細菌やウイルスなどが入って感染してしまい、口内炎になってしまうことです。
他にも、入れ歯が合わなかったり、矯正器具が当たってしまう、虫歯で歯がかけてしまいその尖っているところが頬などに当たってしまうなどが原因となることもあります。
口内炎を早く治す方法
口内炎は通常1〜2週間で自然に治っていきますが、痛みがとても強いため、可能であればなるべく早く治したいですよね。
治癒を促進する方法を3つ紹介していきます。
薬を塗る
一番手軽で楽なのは薬を塗ることです。
ドラッグストアなど市販で購入することができますが、一番有名なのはケナログという軟膏です。
副腎資質ステロイドの作用により炎症を抑えます。
使い方としては、塗る前に歯磨きをして口腔内を清潔にします。
その後ティッシュなどで軽く水分を拭き取ってから綿棒で口内炎の部分を覆うようにケナログを塗ります。
できれば毎食後と就寝前の1日4回ほど塗ると治りが早くなるでしょう。
軟膏以外で、アフタッチという貼るタイプの薬もあります。
錠剤タイプの薬で、貼った後自然と薬が溶けていきます。
これもケナログと同様、歯磨きをして口腔内を清潔にした後薬を貼るようにしましょう。
喋る際などに違和感が出る場合があるので、気になる人は就寝時の使用をお勧めします。
これもドラッグストアや薬局で購入することができます。
イソジンでうがいする
イソジンには細菌やウイルスに対して殺菌、消毒をする効果があります。
他のうがい薬にもそのような効果があるものはありますが、うがい薬にアルコールが入っているとそのアルコールにより唾液の量が減ってしまいます。
そのため、アルコールの入っているものは避けるようにしましょう。
レーザー治療
歯科医院でレーザー治療によって口内炎を治すという方法があります。
手間も費用もかかってしまいますが効果は大きく、早ければ1日で治ってしまう場合もあります。
行っているところと行っていないところがあるので注意しましょう。
こんな口内炎には要注意!
口内炎は2週間もすれば自然と治っていくものですが、それを過ぎても治る気配がない、または治ったと思ってもまた同じ場所に何度もできてしまう、1度に何個もできてしまうという場合があります。
もしかしたらそれは他の病気が原因で口内炎が発生しているという場合があります。
まず、原因不明の自己免疫疾患であるベーチェット病。
ベーチェット病を発症した場合は100%口内炎ができると言われています。
初期症状として直径1㎝ほどの口内炎が繰り返しできます。
口腔内以外の症状としては陰部に潰瘍ができたり、皮膚の炎症や目にも症状が診られることがあります。
また糖尿病も口の中に大きく関係していて、糖尿病になることによって免疫力が低下していまい細菌やウイルスに感染しやすくなります。
それによって口内炎ができやすくなってしまい、他にも歯周病が進行しやすくなるなど、口腔内に問題が出てくる場合が多いです。
白血病も身体の免疫細胞である白血球ががん化して数が減ってしまうため、免疫力が落ちてしまい口内炎ができやすくなってしまいます。
口の中には様々な種類の菌がたくさんいて、免疫力がなくなってしまうとそれらの活動を抑えることができなくなってしまうのです。
他には、舌に口内炎ができた場合で、白く変色したり、硬くなったり、しこりができている場合は舌癌である可能性もあります。
口内炎は円形や楕円形をしていて境界線がはっきりしているのに対し、舌癌の場合は境界線が曖昧でいびつな形をしています。
これらだけではありませんが、病気で口内炎ができるという場合があるため、2週間以上経っても治らない、同じ場所に何度もできてしまうという、形や色がいつもの違うという人は早いうちに歯科医院で診てもらうことが大切です。
なるべく口内炎ができないような生活を
病気で口内炎ができてしまう場合や、不意に噛んでしまったり、入れ歯や矯正の器具での刺激でできてしまう場合を除くと、普段の自分の行いが原因となる場合が多いです。
毎日の歯ブラシをしっかり行い、虫歯がある、歯周病になっている場合は歯科医院にて治す、またはできないように予防していく。
そうすることで口腔内が清潔に保たれます。
そして普段の生活でも、睡眠をしっかりとって規則正しい生活を送り、栄養バランスの整った食事を食べる。
これらを行うことによって口内炎は防げる場合が多いです。
そして口内炎を防ぐだけではなく、健康に毎日を過ごすことができます。
ぜひ意識してみてください。
もし口内炎ができてしまった場合も、早いうちに対処することによって悪化を防いだり、早めに治すことができます。
痛くて困っている場合はぜひ実践してみてください!