みなさんは、健康な歯を維持するために歯医者さんに行っていますか?
前回歯医者に行ったのはどれくらい前でしょうか?
今治療中で通っている!という方もいれば、
特に痛みもないからもう10年以上行っていないという人もいると思います。
しばらく歯医者に行っていない方…
健康な歯を維持する、お口のケアは大丈夫でしょうか?
概要
健康な歯を維持するためにすべきこと
特に痛みなどの自覚がなくても、虫歯や歯周病は進行しているかもしれません!
むしろ痛みが出る頃はもうだいぶ進行している状態です。
日本では口腔内のことを後回しにする方がとても多いですが、
虫歯や歯周病は自然に治ることはなくどんどん悪化していくだけです。
健康な歯を維持するためには、虫歯や歯周病の予防が必要です。
悪くなればなるほど治療期間は長くなり、
治療費もかかり、自分の歯はなくなっていき…大変なことばかりです。
やはり自分の健康な歯で食べる食事が一番美味しいと思います。
健康な歯を維持するだけで、人生を楽しく過ごすことができます。
そして歯には食べ物を噛むだけではなく、他にもたくさんの役割があります。
今回はそんな健康な歯の役割、
そして大切な歯を維持する5つの方法を説明していきます。
今の状態より悪くならないよう、
健康な歯を維持する5つの方法をしっかり読んで是非実践してください!
健康な歯の役割と維持する方法
食事の時、健康な歯がないと物が噛めません。
言われなくても分かる当たり前のことですね。
しかし、歯にはそれ以外にもとてもたくさんの役割があります。
まずはそこから説明していきます。
力を出す時や踏ん張る時に食いしばる、バランスをとる
筋肉を使う時、力を入れる時に歯を噛みしめることで全身のバランスを取ったり踏ん張ったりしています。
しっかり噛み合わせることができる場合とできない場合でパフォーマンスも変わってくるという結果も出ているのです。
そのためプロのアスリートの方たちは小さいうちから虫歯を作らないように気をつけたり、歯並びをきれいにするために矯正をしたりして、健康な歯を維持している方が多いです。
歯触りや歯ごたえなどの感覚を得る
普段あまり気にしていないかもしれませんが、
自分の健康な歯で食べることによって歯触りや歯ごたえを感じることができるのです。
人工の歯や入れ歯になると噛めることは噛めるのですが、健康な歯を維持できていないと、それが楽しめなくなるので食事が味気なくなると言う方もいます。
表情を作る
これもみなさんは意識していないことだと思いますが、口元の表情は歯があることで現在の表情が作られています。
例えば入れ歯の方がずっとつけていないと口がすぼまってしまい、口元にシワが寄ります。
それによりとても老けて見えてしまうのです。
良い表情を作るために、健康な歯の維持が役立っているのです。
発音を助ける
歯には唇や舌と同じように発音を助ける働きがあります。
前歯に大きな隙間がある方や、上の前歯より舌の前歯が出ている受け口の人は正確な発音ができない人が多いです。
現在健康な歯がある人は意識せずに過ごしていると思いますが、歯には物を噛むだけではなく、こんなにたくさんの役割があります。生活していく上でとても大切なものなのです。
次は、そんな大切な健康な歯を維持していくための方法を説明していきます。
健康な歯を維持するためにすべき5つのこと
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悪いところがある場合はすぐに治す
当たり前のことですが、虫歯があったらすぐに治療しましょう。
その歯自体が悪化していくのはもちろん、その隣の健康な歯や噛み合わせている歯も悪くなる場合があります。
それは虫歯だけではなく、歯周病も同様です。
歯周病は痛みがほとんど出ないため自分では気づきにくいものですが、歯周病が進行してしまうとしっかりものが噛めなかったり、健康な歯でも抜かなくてはいけなかったりする場合も出てきます。
以前に歯科医院で「歯周病です」や「ポケットが深くなっています」と言われたことがある人は特に注意が必要です。
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定期検診に通う
痛みや気になるところがなくても健康な歯を保つためには定期的に歯科医院に検診にいきましょう。
日本では痛みがあってからいく人が多いですが、虫歯があって治療する場合、削った歯は元に戻ることはありません。そして治療すればまた問題は出やすくなり、また治療する…という悪循環になってしまいます。
歯周病もだいぶ進行したものは元に戻ることはなく、現状維持することが一番という状態になってしまいます。
歯と歯茎の境目にはポケットという隙間があり、それが深くなってしまうと汚れが溜まりやすくなり、汚れが溜まることにより、また悪くなりやすくなります。
深くなればなるほど自分ではどんなに頑張ってもきれいにすることができず、メンテナンスも難しくなってしまうので、そうなる前に歯科医院に行きましょう。
クリーニングでそういった自分ではどうしても落とすことができない部分を落とすことができます。
そして歯磨き指導をしてもらうことで正しい磨き方を理解することができ、汚れをしっかり落とすことができます。
期間としては3ヶ月に1回、最低でも半年に1回は行くようにし、健康な歯を維持していきましょう。
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歯磨きでしっかりと汚れを落とす
健康な歯を維持するには定期検診に行くことも大切ですが、定期検診は1年に2回や3回。
やはり毎日のケアをしっかりしていなければ定期検診に行っても悪化してしまいます。
毎日の歯ブラシ、適当にやっていませんか?
汚れがつきやすいところは決まっていて、そこが落とせていないと歯ブラシをしていても虫歯や歯周病になってしまう場合があります。
ここでは詳しい磨き方の説明は省略しますが、どこに汚れがつきやすいか理解し、そこを落とすことを意識しましょう。
全体をしっかり磨くとなると1回の歯磨きは4,5分かかると思います。
それよりも全然短い!という方は要注意です。
それから歯磨きのタイミングですが、できれば朝昼晩の食後にするのが1番いいのですが、難しい場合もあると思います。
そういった方は夜、寝る前の歯磨きを重点的に行ってください。
寝ている間は唾液の分泌が減り、虫歯菌の活動が活発となる時間帯です。
その時間帯に汚れが残っていると虫歯になりやすいので、健康な歯を維持するために寝る前の歯磨きは念入りにしましょう。
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補助的清掃用具を使う
一番効率よく汚れを落とすことができるのは歯ブラシですが、実際歯ブラシだけではすべての汚れを落とすことは難しいです。
特に歯と歯の間は毛先が届かず汚れが残りやすい場所なので、より健康な歯を維持するにはデンタルフロスの使用をオススメします。デンタルフロスが使いにくい場合は糸ようじでも代用可能です。
できれば毎日使っていただくといいのですが、2、3日に1回でも使わないよりは効果があるため、ぜひ使っていただきたいと思います。
歯間ブラシは歯と歯の間の汚れを落とすものですが、歯と歯の間が空いてないのに使ったり、適正なサイズより大きいものを使ったりすると逆に歯茎を傷つけてしまう場合があります。
もしわからない場合は歯科医院で相談してから使うようにしてください。
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全身の健康に気を使う
お口の中と全身はとても深く関係しています。
それはこの後でもう少し詳しく書いていきたいと思います。
口腔内と全身の関係
口腔内と全身の健康は深く関係しています。
例えば糖尿病を持っている方は歯周病になりやすいのですが、
逆に歯周病の方も糖尿病になりやすいという研究結果が発表されています。
それから、お口の中の細菌が身体の中に入ることにより、誤嚥性肺炎や心疾患、お腹に赤ちゃんがいる妊婦さんは早産や低体重出産というリスクが高くなる場合があります。
そして身体の病気でお薬を飲んでいる方は、歯茎が腫れたり炎症が起きたりすることもあります。
実際に、寝たきりの高齢者の方が歯のクリーニングをしっかりして健康な歯になると、歩けるようになったという実例もあるのです!
全て説明するととても長くなってしまうのですが、このように口腔内と全身は相互で深く関係しているのです。
歯科界ではずいぶん前から言われていたことですが、最近になってますます研究も進み、いろいろなところで言われるようになってきました。そのため、健康な歯を維持するということは、歯だけではなく全身にも影響してくるということを是非理解していただきたいと思います。
口腔内をしっかり管理し、健康に生活していけるよう心掛けましょう!