知覚過敏とは?知覚過敏はなぜ起こるのか?4つの原因と治療方法

知覚過敏?冷たいものがしみる!!

 

冷たいものがしみて虫歯かも!と思って歯医者に行ったけど、「虫歯ではなく知覚過敏です」と言われた経験をしたことはありますか?

 

虫歯と知覚過敏の症状は似ていて、虫歯なのか知覚過敏なのかを自分では判断ができません。

虫歯ではないから良かったものの、やはりしみるのは気になるし、知覚過敏も嫌ですよね。

 

知覚過敏は冷たいものや歯ブラシで磨いている際にしみることが多いのですが、人によって程度が全然違います。

ちょっとピリッとくる人から、我慢できないくらいの痛みが出てしまう知覚過敏の症状の人もいます。

 

昔はなかったはずの知覚過敏なのに、なぜしみるようになってきてしまったのでしょうか?

 

また、なにが原因で知覚過敏になってしまうのでしょう?

そして、知覚過敏は治るものなのでしょうか?

 

今回は厄介な知覚過敏について、大きな4つの原因もとに説明していきたいと思います!

 

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なぜ知覚過敏は起こるのか

 

まずは知覚過敏のメカニズムから説明していきたいと思います。

 

歯の表面はとても硬いエナメル質というもので覆われています。

エナメル質は骨よりも硬く、人間の身体の中で最も硬いもので、これによって歯は守られています。

 

ですが、エナメル質は様々な要因により、少しずつ削れてきてしまう場合があります。

 

その要因として、

  • 歯ブラシをする際の強い圧
  • 歯ぎしり
  • 酸の強い食べ物や飲み物
  • 虫歯
  • 歯周病

 

などがあります。

これらによってエナメル質が削られてしまうことにより、エナメル質の内側にある、象牙質というものが露出してきてしまいます。

象牙質にはとても小さい管状の穴が開いています。それは象牙細管といって神経とつながっている穴です。

冷たいものやその他の刺激が、象牙細管により中の神経に伝達され、知覚過敏が症状となって出てきてしまいます。

 

ですが、象牙質が露出してしまったからといって、全部が全部しみるわけではありません。

また、時期によっても神経が敏感になっているなどで、しみるときとしみないときがあります。

 

また、虫歯ではないので削って詰め物をしたり、神経を取って被せ物をするというものでもありません。

神経を取ればしみることはなくなりますが、神経はできる限り残しておいた方がいいものです。

そうすることもないわけではないですが、その前にできることはたくさんあるので歯を削らないことから進めていきましょう。

 

次は、先ほど挙げた知覚過敏の原因をもう少し詳しく説明していきます。

 

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知覚過敏の原因と対処法

 

先ほど説明した知覚過敏の原因をもう少し詳しく説明していきます。また、それぞれに対する対処法も一緒に紹介していきますね。

 

  • 知覚過敏の原因その1 歯ブラシをする際の圧が強い

歯ブラシはナイロンでできているものが多く、柔らかいものですが、歯磨きは毎日行うものです。

柔らかいといっても、強い圧で毎回磨いてしまうと、少しずつですが歯の表面が削れてきてしまいます。

それによって歯の表面のエナメル質が削れて、象牙質が露出してきてしまい、知覚過敏になる場合があります。

 

とくに歯ブラシの硬さが硬いもので圧が強いのがいちばん知覚過敏になりやすいので硬さは普通のものを使うようにしましょう。

そして歯ブラシの圧は弱くてもプラークなどの汚れは落ちます。

汚れを落とすためには圧よりも歯ブラシを細かく動かすこと、歯と歯茎の境目に歯ブラシの毛先を当てるようにすることが大切になってきます。

圧が強い人で歯ブラシを握って磨いている人は鉛筆を持つように歯ブラシを持つと圧も加わりにくくなるのでやってみてください。

 

 

  • 知覚過敏の原因その2 歯ぎしりや食いしばり

歯ぎしりをしている方で一番多いのは、夜、寝ている間に歯ぎしりをしている場合が多いですが、日中でもパソコンやゲームなどをしているときに無意識のうちに食いしばりをしている方も結構います。

 

歯ぎしりや食いしばりをしていると、歯に予期しない力が断続的に加わり、それによって歯の根元の部分がはじけ飛んでしまう場合があります。

それをくさび状欠損といいます。

それによってエナメル質がなくなってしまい知覚過敏が起こることがあります。

以前までは、知覚過敏というと歯磨きの際のブラッシング圧が強いことが一番の問題とされていましたが、今ではこちらも重要視されてたりします。

 

歯ぎしりや食いしばりをしてしまう原因はストレスと言われていて、無意識のうちにやっているのでやめたくても止めることができません。

一番いいのは対処療法になりますが、歯を守るためのプレートを作って歯を保護することです。

歯科医院にて作ることができます。

 

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  • 知覚過敏の原因その3 酸の強い食べ物や飲み物

お口の中は普段は中性に保たれていて、食べ物を食べると酸性に傾きます。

酸性になると歯が溶けやすい環境となります。虫歯で歯が溶けてしまうのも、虫歯のでき方はありますが、そこの部分が酸性になっているためです。

 

そのため、直接酸性の食べ物や飲み物を飲んでいた場合も同じことが起こってしまいます。

たまにだと問題はないですが、毎日食べている、飲んでいると酸の影響により歯の表面が溶けてしまいます。このことを酸蝕症といいます。

これも知覚過敏の原因の一つです。

 

特に飲み物で、酸のものは意外とたくさんあります。

健康のためお酢を毎日飲んでいる、コーラや炭酸が好きで毎日飲んでいるという場合は常にお口の中が酸性の状態となっています。

知らず知らずのうちに酸蝕症になっている場合が少なくありません。

 

対処方法としては、それを飲むこと、食べることをやめるというのが一番いいですが、毎日やっていたことをやめるというのはなかなか難しく、ストレスにもなってしまいます。

まずは回数を少なくすることから始めてみましょう。

そして飲んだ後などは口をゆすぐなど、工夫をしてみてください。

 

コーラなどは砂糖も多く入っていて、虫歯にもなりやすくなってしまいます。

できれば常に飲むものは水やお茶にしてたまに飲むように心掛けましょう。

 

 

  • 知覚過敏の原因その4 虫歯や歯周病

虫歯も知覚過敏と同様にしみたり痛みが出るというイメージが強いですが、原理は一緒で、虫歯で歯がどんどん溶けてしまうことによりエナメル質がなくなって象牙質が露出してしまったり、もっと進行してしまうと神経が露出してしまいます。

それではもちろんしみてしまいますね。

 

また、歯周病の場合は、進行すると歯を支えている骨がなくなってしまうことにより、歯茎が下がってきてしまいます。

それにより歯の根っこが露出してしまいます。

歯の根っこの表面はエナメル質ではなく象牙質で、神経にも近い場所です。

それにより知覚過敏が起こりやすくなってしまいます。

 

虫歯や歯周病は早いうちに歯科医院で治すことが大切ですが、一番大切なのは虫歯や歯周病を作らない、進行させないことです。

 

定期的に歯科医院にて検診を行い、予防を中心にしていきましょう。

 

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しみることについての対処法

 

知覚過敏の原因と対処法を説明してきましたが、「今しみていてどうにかしたい!」という場合、いくつか方法があります。

 

知覚過敏の対処法 歯科医院にて行うもの

  • 知覚過敏の薬を塗る

知覚過敏用の薬があるので、それを塗るという方法があります。

ただ、人によって効果は様々で、塗ってすぐにしみるのがなくなる人もいれば、何回も塗ってもしみるのが残ってしまう人がいます。

気になる場合は何度も通うことが必要です。

 

  • プラスチックレジンでカバーする

削れてしまった部分などをプラスチックレジンでカバーして外からの刺激を受けにくくします。

ほとんどの場合、知覚過敏は軽減されますが、接着剤でついているだけなので材料が取れやすかったり、材料の部分にプラークなどの汚れがつきやすくなってしまうというデメリットもあります。

 

  • レーザーを使う

レーザーによって象牙細管を塞いで、しみるのを止めるという方法があります。

これは医院によっても使っているレーザーが違ったり、やっていないところもあるので検討している場合は、問い合わせてみましょう。

 

知覚過敏の対処法 自宅でできるもの

  • シュミテクトを使う

知覚過敏用のシュミテクトという歯磨き粉があります。

即効性はあまりないですが、毎日続けて使うことによってしみるのが軽減されてくる場合があります。

 

 

 

 

知覚過敏は、なかなかしみるのを止められなかったり、治ったと思ってもしばらく経つとまたしみるようになるなど、少し厄介なものです。

知覚過敏になってしまう原因で、当てはまることがあった人は今からでも少し注意してみてください。

 

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